有痛性外脛骨障害とは、足の内側（土踏まずの少し上あたり）にある外脛骨（がいけいこつ）という骨が原因で痛みが出る症状です。

外脛骨は本来は「舟状骨（しゅうじょうこつ）」という骨の内側にある余分な骨のようなもので、約10〜15％の人に存在する先天的な骨です。

しかし、この外脛骨に過剰な負担がかかると炎症を起こし、強い痛みや腫れを生じます。

特に成長期の子どもやスポーツをしている学生に多く見られるのが特徴です。

有痛性外脛骨障害の主な原因は、足の内側にある外脛骨という骨に繰り返し強い負担がかかることです。

外脛骨には「後脛骨筋（こうけいこつきん）」という筋肉の腱が付着しており、この筋肉は土踏まず（内側アーチ）を支える重要な役割を担っています。

そのため、走る・ジャンプする・方向を急に変えるといった動作のたびに、後脛骨筋腱が外脛骨を強く引っ張り、炎症や痛みを引き起こしてしまうのです。

特に、成長期の子どもやスポーツをしている学生に多く見られます。

成長途中の骨や腱はまだ柔らかく、繰り返しの負担に耐えきれず炎症を起こしやすいためです。

また、偏平足（へんぺいそく）の方も要注意です。足のアーチが低下していると、後脛骨筋にかかる負担がさらに大きくなり、外脛骨部に強いストレスが加わります。

加えて、サイズの合わない靴や硬い靴を履くことも原因の一つです。

靴の内側が外脛骨部分を圧迫すると、摩擦や刺激によって炎症を悪化させてしまいます。

さらに、足首の捻挫などのケガをきっかけに、足のバランスが崩れて外脛骨に負担が集中するケースもあります。

つまり、有痛性外脛骨障害は単なる「骨の異常」ではなく、運動の負担・足の構造・靴の環境・身体の使い方など、複数の要因が重なって発症する障害なのです。

有痛性外脛骨障害では、以下のような症状が現れます。

・足の内側（土踏まずの上）にポコッと出っ張りがあり、押すと痛い

・歩行や走行、ジャンプで痛みが増す

・靴が当たると痛い（特に硬い靴やスパイクなど）

・運動中や運動後に腫れる・熱を持つ

・長く歩いたり立ったりすると痛みが強くなる

・朝起きて動き出すと痛い

・足の内側が赤く腫れている

・安静時は痛くないが、動くと痛む

・外脛骨部分を押すと強い圧痛がある

症状が強くなると、足の内側に「骨のコブ」ができたように見えることもあります。

有痛性外脛骨障害は、一度痛みが落ち着いても再発しやすい特徴があります。

痛みが引いたあとも外脛骨そのものは残るため、根本的に足の使い方や筋肉のバランスを整えないと、再び炎症が起きやすいのです。

特にスポーツをしている方は、練習量が多く後脛骨筋への負担が再びかかることで、何度も痛みを繰り返すケースが見られます。

再発を防ぐには、足のアーチを支える筋肉の強化やストレッチ、靴の見直しなど、体の使い方を整えるケアが欠かせません。

石山東洋鍼灸整骨院では、痛みの原因を根本から改善するために、

外脛骨部の炎症を抑える施術と足のアーチを整える施術を組み合わせて行います。

主な施術内容

・超音波ハイボルテージ治療による炎症・痛みの軽減

手技療法による筋肉・腱の緊張緩和

・鍼灸施術で血流改善・炎症コントロール

当院では、スポーツを続けながらでも治療を進められる方法を提案しています。

痛みの強い時期は安静を取り入れながら、段階的に運動復帰をサポートいたします。

有痛性外脛骨障害は、成長期やスポーツ選手に多い足の障害です。

軽視されがちですが、放置すると痛みが長引き、運動能力の低下や足の変形につながることもあります。

石山東洋鍼灸整骨院では、鍼灸・手技・電気治療を組み合わせた総合的アプローチで、

痛みの改善から再発予防までサポートいたします。

「運動を続けながら治したい」「足の内側がいつまでも痛む」

そんな方は、ぜひ一度当院へご相談ください。