スポーツ中などに太ももを相手の膝などで強く打ちつけると起こるケガを、一般的に「モモカン」や「チャーリーホース」と呼びます。

正式には「大腿部打撲（だいたいぶだぼく）」といい、太ももの前側（大腿四頭筋）に強い衝撃を受けて筋肉の中で出血や炎症が起こる状態です。

一見すると「少しぶつけただけ」に思われがちですが、放置すると筋肉が硬くなって伸びなくなったり（骨化性筋炎）、

膝の曲げ伸ばしが制限されることもあるため注意が必要です。

太ももの打撲は、主に以下のようなシーンで起こります。

・サッカーやラグビーで相手の膝が太ももに当たる

・バスケットボールや格闘技で相手と接触

・転倒や転落で太ももを地面や物に強打

・自転車やバイクの転倒で太ももを打つ

特にサッカー選手や部活動中の学生に多く見られ、衝撃が強い場合は筋肉内部で出血（内出血）や腫れが広がります。

太ももの打撲による代表的な症状は以下の通りです。

・太もも前面に強い痛みや鈍い痛みがある

・ぶつけた部分が腫れて熱をもっている

・数時間後〜翌日に青あざ（皮下出血）が出てくる

・膝を曲げにくくなる（痛みや突っ張り感）

・歩く・階段の上り下りで痛みが強くなる

・太ももを押すとしこりのような硬い感触がある

・動かすと「張っている」「突っ張る」感じが残る

軽度の打撲なら数日で改善しますが、出血や炎症が強い場合は痛みが続くこともあります。

太ももの打撲を軽く見て放置したり、痛みが残るのに無理して運動を続けると、

「骨化性筋炎（こっかせいきんえん）」という合併症を起こすことがあります。

これは、筋肉内の出血が固まってカルシウムが沈着し、筋肉の中に骨のような塊ができてしまう状態です。

この骨化が進むと、

・膝の曲げ伸ばしが制限される

・痛みが長期間残る

・再発を繰り返す

といった後遺症につながることがあります。

したがって、打撲直後の適切な処置と安静がとても大切です。

大津市石山の石山東洋鍼灸整骨院では、

太ももの打撲に対してケガの状態に合わせた段階的な施術を行っています。

① 初期（受傷直後）の対応

打撲直後は、炎症と出血を抑える処置が最優先です。

当院では次のような施術を行います。

・アイシング（冷却）による炎症コントロール

・ハイボルテージ治療による深部の炎症・腫れの軽減

・圧迫・固定で内出血の拡がりを防止

② 回復期（腫れが落ち着いてきた時期）

炎症が落ち着いたら、次は血流を促して回復を早める施術を行います。

・超音波治療で深部の組織修復を促進

・手技療法（軽いマッサージ）で筋肉の柔軟性を回復

・鍼灸治療による血行改善・筋緊張緩和

・関節可動域を広げるためのストレッチ指導

痛みを取り除くだけでなく、筋肉の柔らかさを取り戻すことが再発防止につながります。

③ 再発予防・リハビリ期

症状が落ち着いた後は、筋肉のバランスや柔軟性を整えるリハビリを行います。

・太もも・股関節・膝周囲のストレッチ指導

・筋力トレーニングで再受傷予防

・スポーツ復帰に向けたフォームチェック

再発を防ぐために、完全な回復まで丁寧にサポートします。

太ももの打撲（モモカン）は、軽く見られがちなケガですが、実は筋肉の深部まで損傷しているケースも多いため、正しい処置と安静が重要です。

・打撲後すぐの冷却

・腫れや痛みが強い場合は安静

・しこりや動かしにくさがある場合は整骨院へ相談

早期に治療を行うことで、後遺症や再発を防ぎ、早期復帰が可能になります。

太ももを強く打って痛みが続いている方へ

我慢せず、ぜひ一度ご相談ください。

石山東洋鍼灸整骨院では、スポーツ外傷や打撲の治療経験が豊富なスタッフが、症状の回復から競技復帰までしっかりサポートいたします。